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コピペ可能のものと、不可能のもの。そしてそもそもコピペをわきまえる。

WCANでだれかが「Webのいいところの一つにコピペがある」
って言ってた気がするが、だれだっけか・・・。

Webだけでなく、デジタルの特徴のひとつに「コピペ」つまり
「簡単に複製できる」という特徴がある。

これって、あたりまえすぎて見えづらくなっているけど
常に意識しておくべきことなんじゃないだろうか。

世の中には、
「コピペ可能なものと」「コピペできないものがある」
って、当たり前すぎるが、笑っちゃいかん。

そして、それはいうまでもなく
「特長」ではなくて 「特徴」ととらえるべきもので、
コピペできるからいいこともあり、
コピペできてしまうから、具合が悪いこともある。

熟練したプロフェッショナルが、魂を込めて作ったものを
あっという間に複製できてしまうのが現代のデジタル技術。
人の「大量に量産したい欲」がこれを可能にしたんだろう。

たとえば写真のフィルムなんかも、
「簡単に複製する」を可能にしたし、デジタルになりより楽になった。
なんなら電子書籍だってこの考えかたで片付く。

もっと突き詰めていくと、人間の最大の欲として
「コピペするように野菜を育てたい」ってとこに行き着くんだろうか・・。

Webという業界にいると、
「コピペ可能」という便利さの恩恵をすごく感じる。
でも、その便利さと引き換えに無くしているものもあるんじゃないか
ってことを意識しておかないと。

糸井さんも確かこんなようなことを言っていたなあ・・。

ぼくの個人的な予測としてではあるけれど、この先、いま存在するたくさんの大量生産品が、どうしていいかわからない場所に迷い込むと思っている。そうなる予感は、あちこちにある。

大量生産品が、ロスの多いマーケティング迷路をぐるぐるしている間に、あちこちで「作品」が育っていくのではないか。それが、ぼくの予測の中心であり、たのしみである。

(ダーリンコラム 2007-05-14「作品」というものについて より)


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