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HCD (人間中心設計) セミナー3回目。ユーザー評価は目的とタスクが肝です
- 2010-06-22 (火)
- ログ
この記事は筆者によるセミナーの感想です。内容については、個人の主観が入っている部分や、間違って理解している部分もがあるかと思いますが、ご了承の上お読みください。
ちょっと間が空いてしまいましたが、『WEBサイト制作者のためのHCD(人間中心設計)の理解 in 名古屋』3回目のことを書いておきます。
内容をあんまり覚えていないのは、そうゆう仕様なのか、当日寝不足だったせいなのか・・・
とりあえず、皆さんのブログをみて少しおさらい。
講師の浅野先生のブログと、アップルップルの山田さんのブログ。
山田さんのはよくまとまっていると先生のおすみつきです。
- WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第3回) | 情報デザイン研究室
- WEBサイト制作者のための HCD(人間中心設計)の理解 in 名古屋(ユーザー評価) | StudyLog | ra66it blog
そうそう、
今回は「ユーザー評価」について。
第一回目で習ったのは「ユーザー調査」で、言葉が似ていてややこしいのですがまったくの別物だそうで、ここに罠が仕掛けられてました。
この二つでは目的がまったく違うので、ここを間違えるととたんに崩壊します。 実際タスクの設定の時に一度だめ出しをもらいました。
- ユーザー調査
- 観察から隠れたニーズを見つけだす
- ユーザー評価
- 観察から、サービスが機能しているかを見る
ということでいいのかな。
参考 : ユーザー調査とユーザビリティ評価の違い:DESIGN IT! w/LOVE
今回のセミナーの詳細は皆さんのブログにおまかせするということにして、自分なりに感じたことをまとめておきます。
ユーザー評価はタスクの設定が肝
実際にテストをしてみて、タスクの設定の重要性をいやというほど思い知らされました。 これがうまくできていないと、テスト自体が崩壊してしまうというほど。
今回は課題として、トライデントコンピュータ専門学校のサイトを対象にタスクを考えました。
タスクの設定をしてみて重要だと感じたこと2つ
重要なことはもっとあるだろうけど、自分なりに感じたことです。
- サイトの全ての機能を網羅する必要はない
- 「例えば〜」というような物語を作ってあげる
ぼくらのタスクの設定がそうだったんですが、多くの機能をタスクの中に含めてしまいそうになるけど、「例えば、こんなひとがこんなことをしたい場合」というように物語を作ってあげるのがよさそう。次回習うペルソナもこんな考え方ではないだろうかー。
タスクに「実際の行動」を書いてしまう
実際にタスクを考えてみて、先生にチェックしていただいたところ、見事にだめ出しをもらいました。
- 最初に考えた間違いタスク
- 1. Webデザイナーになりたいから、Webデザイナー案内ページをみる
2. どんなソフトが使えるようになるか調べる
3. 資料請求をする
4. 体験入学に応募する
といったもの。
これは「目的」ではなくて「行動」になっているという指摘でした。
今みれば一目瞭然。テストする人もこうやって書いてあれば迷わずにこなせちゃいますね。
- 修正したOKタスク
- 1. トライデントってどんなことだろう?
2. 将来どんな仕事に就けるのか
3. 家から通いやすい場所にあるの?
4. 学校の雰囲気が知りたい!
と、このようなものであればタスクになり得る、とのこと。
これで先生からもOKが出たのですが、進めていくうちにさらなる落とし穴にぶち当たったわけですが・・・
さらなるタスクの落とし穴
このようなタスクでテストを進めていたのですが、もう一つの落とし穴として「タスクが完了するタイミング問題」がでてきました。
というのは、「トライデントってどんなことだろう?」という行程では「学科紹介をみる」が正解となるのですが、「わかる、理解する」が基準になっているのでページの内容を読む時間の扱いがばらばらになってしまいました。
人によっては「上から下まで、なめるように読んでわかった!」 (この間5〜6分) 、人によっては学科紹介ページを開いた瞬間に「ここを読めばわかるのでOKでーす」と (この間10秒) ということで、うまいこと時間が計れませんでした。
このことを先生に聞いたところ、やはりタスクの設定に問題あり、とのことでした。
やはり、タスク奥深し・・・
おまけ
ふと書き留めたメモから。
(答えはでてません。)
迷うとページビューあがるね
一般的にページビューは多い方がいいと言われるけれど、迷えば迷うほどページビューって増えてくよなー・・
TOP と HOME 問題
ぼくらみたいな作ってる人間からしたら常識的な「TOP」と「HOME」の使い分け。一般の人にどのくらい通用するんだろうか。
懇親会にて
今回も懇親会に参加しました。 総勢40人くらいの大所帯だったのかな?わいわいと楽しかったり、ためになったりいい時間でした。
印象に残った話を少し。
プレゼン力と根っこのこと
懇親会で話題になったものの一つに「プレゼン力」というものがありまして、言葉そのままなのですがせっかくいいアイディアがあってもプレゼン力がないと、会社にもクライアントにも伝わらないよ、と。
その通り、個人的にあまり得意でないので、そりゃあ欲しい能力ではあるのですが、糸井重里さんが前にすごくいいことを言っていたのを思い出しました。
せっかくのいいアイディアが、プレゼン力がないというだけで実行されないというのはすごく惜しい。プレゼンの善し悪しではなくて、根本のところで判断したい。
といった内容だったと思います。
プレゼン力がない人の意見でも、それが素晴らしいもであれば決定でする会社。理想だけどなかなかないんだろうなー。
LATCH の エル はなに?
毎度のことながら、自分の記憶の定着の悪さにはあきれます。 前回習ったことを見事に忘れてるんですよね、いちおうブログ書いたりして復習してるんですが、なかなか。
浅野先生に突然「LATCH (ラッチ) を説明してみろ」とふられて、まったく出てこなかったという。
先生曰く、「人間ってきいた話の16%しか覚えてないからねー、6回話さないと伝わらないよ」と。だがこれで安心していていいのか、と。
覚えていないのはしょうがないとしても、「LATCHのエルは、LOVE のエルです!!」と自信満々でいえるくらいの心の余裕が欲しいなー。
参考 : Passion For The Future: それは「情報」ではない
まとめ
ほとんどが「タスク」についての言及になってしまいましたが、それほどユーザー評価にとってタスクというは重要なものだと感じたからです。あとの行程はやり方さえわかればそれほど難しくないのではないでしょうか。
ちなみに先日、社内で実際にユーザー調査をしてみました。
まだまとめていないので、結果はわからないのですが、またブログに書いてみようかと思っております。
早いもので、セミナーも残すところあと2回ですねー。
2010年7月16日追記:
ユーザー調査の結果をまとめました。さんざんでした・・。
人間中心設計のユーザー調査を実際にやってみる
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※この記事を書いた人、ミズノケイスケに興味を持っていただけましたら、リンクツリーをどうぞ。
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