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HCD (人間中心設計) セミナー最終回。プロトタイピングのこと
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- 2010-08-26 (木)
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この記事は筆者によるセミナーの感想です。内容については、個人の主観が入っている部分や、間違って理解している部分もがあるかと思いますが、ご了承の上お読みください。
4月からはじまった HCDセミナー も 5回目の今回でなんと!最終回でした。終わってみるとあっという間、楽しいことはあっという間ですね。
第1回がはじまってから、毎回毎回、次を楽しみにやってきました。勉強をしにいくのが楽しいなんて「かっこつけやがってて」なんてて思うかもしれませんが、実際楽しかったんだからしょうがない。次はなにをやるんだろう?って、わくわくしたり、いっしょに勉強する仲間がいたりしたからかな。
さて、思い出に浸っていないで、勉強したこと。今回はペーパープロトタイピング。
とその前に、参考記事を。例によって浅野先生と、アップルップル山田さんのブログから。内容とまとめはこちらをどうぞ。ぼくのブログは主に感想です。
- WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第5回) | 情報デザイン研究室
- WEBサイト制作者のための HCD(人間中心設計)の理解 in 名古屋(プロトタイピング) | StudyLog | ra66it blog
まずは、浅野先生の厳しくも優しいお話。
今回のセミナーは、本編開始前に初心者のための補修講座がありました。そこで欲張りなぼくはここで復習してやろうと思い、主催のモンキーワークス川澄さんにツイッターで聞いてみました。
@kawa_monkey こんにちは。今度のHCDセミナーの初心者向け講座ですが、席が空いていたら参加できますか? #hcd_ngo
そしたら川澄さんではなく、浅野先生からお返事が。
君はダメに決まってるでしょ。それより専門書を読みなさい。いつまでも教えてもらおうという姿勢が良くない。
はい・・・。
どうも近道を選んでしまいがちなぼくですが、勉強するってのは、ただ効率よくやればいいってものではないのですね。試行錯誤して、遠回りして、間違って、それでこそ身になるものなんでしょう・・・。
講義
毎度のことですが講義はハイスピードです。今までの内容をふまえつつもプロトタイピングのこと、課題についての説明を1時間くらいで行いました。印象に残ったことだけ、ちょこっとまとめておきます。
プロトタイプ作成の道具
使用する道具の注意事項でお!って思ったもの。
- 定規は基本的には使わない
- ポストイットは必携である
定規は使わないって、なんとなくイメージつきます。プロトタイプはきちっと計ってつくるものではないのですね。でもラフはいけど、雑はダメだそうです。あと、ポストイット。このセミナーでは毎回使ってきてなんとなく使いどころがわかってきました。仕事でも、考えを整理するときにすごく重宝しています。
I love wireframes
I love wireframes - The ultimate source of inspiration and collection of resources for wireframes
「見ておこうね」とのこと。英語でようわからん。
あ、でもちょっと見てたら、「こうやって書けばいいのか」という参考になる気がしてきました。
type と typing
「ペーパープロトタイプ」を使ってユーザーテストを行うことを「ペーパープロトタイピング」という。
ペーパープロトタイピングには2種類
まわりくどくわかりやすく言うと、ペーパープロトタイプを使って行うユーザーテストの方法は 2種類ある。
- 発話思考法
- アクティングアウト
ペーパープロトタイプを作りさえすればすぐできる手法。
コンテキストで考える。
頭で考えたものは使えない。実際に演じてみるとそれいかに使いやすいのかがわかる。
コトのスケッチ
今はほとんどのものが「動的」にできている。よって、動き (行動) のスケッチが必要!
動きをスケッチする方法は、プロトタイプを作ってアクティングアウトをするしかない。
今のデザイナーに必要なのは、コンテキストをデザインできること。時間軸を含めたものを作っているから。
まとめ
一連のこの辺りのことはすごくなるほどと思いました。パソコンの前に座ってうーんうーん考え込んでも、使いやすいはできないということですね。
実際に演じてみるとか、人に聞いてみるとか、紙で作ってみるとか、HCD って言葉は悪いけど、「かっこ悪い、恥ずかしい、ばからしい」ことをまじめにやっていくことで成果がでる、と言っている気がします。
デザインをするって、一般的に思われているかっこいいものじゃなくて、もっと泥臭いことをまじめにやっていくものなのかな、と思いました。
ワークショップ
ワークショップもタイトなスケジュールでした。しかし、一度ひととおり体験してみることが大切、という趣旨はもうわかっているので、わからないなりに作業を進めていきました。
先生がいつも言うことに、こんなことがありますね。
目的は手法を学ぶことであって成功させることじゃない。完成度はおいておいて、完成させることが重要。別に失敗しても損するわけじゃない。
ということで、ひととおり体験してなんとなくは理解できたように思います。これを実務に少しずつ取り入れて、どうやってものにするかが重要なんじゃないかと思っています。
前回の味仙プレゼンに引き続き、今回もでしゃばってプレゼンをさせていただきました。まったく上手にしゃべれませんでしたが、なにごとも経験と思ってます。しっかし、みなさんお上手。・・・仕方ない経験が違いますもん。
懇親会
5回目ということもあって、知ってる顔が多くて、気軽にわいわい。WCAN もそうですけど、定期的に参加してるとこうやって仲良くなれるのはうれしいですね。
若干お酒にやれられましたが、楽しいひとときでした。
そのご恒例の味仙へ
HCD名古屋メンバーは飽きることなく恒例の味仙へ。ぼくは前回からの参加です。
お湯で薄めても辛いもんは辛い。
月並みな締めですが・・・
この 5ヶ月間でいろいろなことを学べました。テーマである HCD のことはもちろんですが (いや、HCD は初歩の初歩だけでしょうか?)、たくさんの出会いや、ものを学ぶときの姿勢、チームで仕事を進めていくことの大切さなど、勉強の内容以上に得られるものの多いセミナーだったと思います。
HCD ではユーザーに参加してもらうことが必要条件になっています。それは単純に、誰かといっしょにものを作ることの大切さを教えてくれたような気もします。ひとりで黙々とパソコンに向かってしまいがちですが、芸術作品を作っているのではないですもんね。そのような部分でもちょっとだけ成長できたような気がしています。
このような場を用意してくれたモンキーワークスさん、毎月遠方から足を運んでくれた浅野先生、本当にありがとうございました。
月並みな締めですが、本音です!ありがとうございましたっ!
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コメント
こんにちは。
コメントありがとうございます。
そうですね、若干さみしいです。
>共に学ぶ受講者の方々にもたくさん刺激をうけたなぁと
ほんと、ぼくもそう思います。
外に出て、みんないっしょに勉強するとすごく刺激を受けますね。
といっても、自分の足りなさを思い知るばっかですけど・・・。
>水野さんのHCDのエントリー
いえいえ、山田さんのエントリーはしっかりしてて、
ぼくのなんかいいかげんで幼稚な文章でお恥ずかしい。
でも、書くことに意味があるんじゃないかと思ってやってます。
ではでは、
またお会いしましょう。
HCDのセミナーは本当にたのしかったので、今回の最終回でひとつ区切りがついてしまって、ちょっと寂しい感じがあるのですが、きっと浅野先生やスタッフの方々もさることながら、共に学ぶ受講者の方々にもたくさん刺激をうけたなぁと思いました。
水野さんのHCDのエントリーいつも楽しみにしてます。自分の参加したセミナーをまた別の視点で見る事ができるので、おもしろいです。今後ともよろしくお願いします。