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HCD (人間中心設計) セミナー2回目 フィールドワーク。今回も発見多し。

この記事は筆者によるセミナーの感想です。内容については、個人の主観が入っている部分や、間違って理解している部分もがあるかと思いますが、ご了承の上お読みください。

先日『WEBサイト制作者のためのHCD(人間中心設計)の理解 in 名古屋』というセミナーの第2回目に参加してきました。

セミナーの詳しい内容は講師の浅野先生のブログ (情報デザイン研究室) をご参考に。

ほんとうに発見の多いセミナーで、今まで自分の中になかった新しい感覚がいくつも入ってきます。それをしっかりと自分の中に染みこませるためにも発見したことを書いておきます。


学校の遠足みたい

(前半) フィールドワークにて本質が迷子

名古屋の街にくりだしてのフィールドワークでは、珍しいものを探しながら栄 〜 大須を歩きました。普段ではしないような目線で街を歩くといろいろなものを発見できます。 天気はよかったし、歩いて、汗かいて、おいしいもの食べて、楽しかったー。

しかし・・・。

もともと「名古屋を新しい切り口で紹介するサイト」を制作するという目的だったわけですが、無駄に写真を撮ってしまい、後で整理するときに時間がかかってしまったという…。

いろいろな情報に惑わされて課題の本質を見失ってしまったわけですが、「自分に何が求められているのかを理解して、それを最優先にことを進める力」これが大事で自分には欠けていていることだなと感じました。

とはいえ、この「失敗」という「体験」も重要なことだと、後になって気づくのですが。


写真を分類分け

(後半) フォトカードソート 罠にはまって経験

撮った写真を自分たちが分類するのと、関係ない第3者の方が分類するのを比べてどのくらい違いがあるか、というものを実際に手を動かしてやりました。ぼくたちの班はまんまと先生の策略にはまって正解率が約5割。
でも、このことをふまえての講義はすんなり理解できました。

これでわかったこと、
「経験しないとほんとうの理解はできない。」ということ。

よく「失敗はするほどいい」とか「失敗したら喜べ」とか聞くけど、今回ようやく理解できてきた気がします。
いままでわからなかったこのことも「失敗してわかった」という「経験」をしたからこそ「わかった」のであって、たとえ誰かに口で説明したとしても、まったく経験していない人には理解できない、ということなのかな。


懇親会でも先生の話は聞き逃せない

懇親会では久しぶりにお酒を飲んで、わいわいと盛り上がりました。
「ing (イング)」というお店でしたが、ご飯がとってもおいしかった!店内もおしゃれだし!

さらにお酒の席でもいろんな発見があります。
特に、飲んでる最中に先生がポロッと話す内容がすごくおもしろくて、とっさに iPhone のボイスレコーダーを向けてしまいました。
「浅野の言葉は、飲み中でも聞き逃すな」という言葉もあるくらいです。
(ウソです知りません。あと呼び捨てしてすみません。)

発見したことリスト

そんな感じで、フィールドワーク 〜 ワークショップ 〜 懇親会まで。
いろいろとあった発見をざっくばらんにまとめておきます。

どっかで「名前をつけるのはいいことだ」みたいな話をきいたので名前をつけてみます。
自分なりに考えたことや、答えの出ていない中途半端なものもありです。

その場でなんとかする力 (りょく)

とりあえず、知らない場所に放り出される。
当初の計画がうまくいかなくて困る。
その場でなんとかする力が試される。
結果、当初の計画とまったく違うものができてくる。

思い入れを捨てる (なんなら自分も)

何かを分類するのは、簡単に見えて意外と大変。
自分たちの思い入れが邪魔をする。
それは「作品」じゃなくて、「人が利用するもの」なので
思い入れを捨て、使う人に委ね、それを単純に拾い集めることが近道。

1つ外側から眺めるの意識

カテゴリーの属性が被ってしまって、どちらに属すかわからなくなることがある。
でも、それはそれでしょうがない。のかな?
カテゴリー分けをするときは、「違うレベルのもの」が混ざらないようにする。
たとえば、「ハンバーグ、野菜炒め、」。
おかしいと感じたら、さらにひとつ上の階層を意識すること。

すべては階層構造。
ひたすら、外側、内側へと連鎖している。

ex. 先生が教えてくれたイームズの「POWERS OF TEN - 10 の冪乗」

これ昔読んだ手塚治虫の「火の鳥」のに出てくる「コスモゾーン」を思い出した。
調べたら「宇宙編」に出てきますね。

体験したい

「体験したことがないことは、ほんとうにどうしようもなくわからない。」
ということを意識する。
すると、体験することはほんとうにどうしようもなく大切だ、ということがわかる。

昔の人も「失敗は成功のもと」といってますね。

体験 (失敗) させる

「体験したことがないことは、ほんとうにどうしようもなくわからない。」
としたら、先生は何を教えているんだろう。
体験させるんだ!疑似体験でもいいので。
頭でっかちに理論だけを説明してもだめ。ってことかな?

昔の人も「可愛い子には旅をさせよ」といってますね。

情報の組織化 ラッチ (LATCH)

超重要!!!!!
これさえあればすべてのものが分類できる。史上最強の分類法!
全米が泣いた!ラッチで人生が変わった!
人が見て「わからない」という原因はこれができていないから!

以下の5つで分類する

  • カテゴリー分類 例:色
  • タイム (時間)
  • ヒエラルキー (階層)  例:大きさ
  • ロケーション (場所)
  • アルファベット ※これは一番下等な情報分類

アルファベット分類は教育されていない人でもわかる。例えば電話帳。
反対にイエローページはある程度のリテラシーがないとわからない。

パパラッチのラッチと覚えておこう。

内省 (ナイセイ)

中国?かなんかの話。
「豚小屋が焼けて、中の豚も焼けてしまった。
 もったいないから食べてみたらうまかった。
 さあ、次はどの家の豚小屋を焼こうか?
笑いごとじゃなくて、こんな話は実際にある。
自分が気づかないだけで、かなり遠回りしてたりする。
そんなことがないように、ときどき確認する作業が必要。
人のを見たり、セミナーに参加したり、本を読んだりして。
これを「内省」と呼ぶ。たぶん。

内省の重要性

アジア?かアフリカ?で、
陶磁器を2000年間作り続けてる集落がある。
そこではろくろを使わずに、なんと人が周りを回る
効率が非常に悪い。
でもそれで需要と供給が満たされていて問題ないからそれでいい。
でも、誰かと競争する必要がでてきたらまずいよね。

これは自分たちでいえば Illustrator とかソフトの使い方でも同じ。
内省には、本を読んだり、セミナーに参加したりするとよい。

内省の重要性って、韻ふんでるやん(笑)

代弁して説く

何かを人に説くとき、
子曰く、
イエス曰く、
アラー曰く、
と、誰かの言葉を代弁するというかたちをとる。
そのほうが受け入れられやすいから?

それが、
ノーマン曰く、
ヤコブニールセン曰く、
となるのが浅野先生。

そういえば自分も、
「こないだ糸井さんがさ〜」ってよく言う気がする。
その糸井さんは、
「吉本隆明 さんが…」って言うし。
吉本さんは、
「親鸞が」と言っているなー。

「教え」というのはそうゆうもんなのかな。

おまけ

今回のキーワード

  • 内省
  • デバイド
  • うこんなう
  • ぱおーんタイム
  • 酒、旅、読書
  • あれ?コミックバンドじゃないんですか?
  • T1 (不参加)

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※この記事を書いた人、ミズノケイスケに興味を持っていただけましたら、リンクツリーをどうぞ。

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コメント

ミズノケイスケ 2010-05-13 (木) 00:37
>中田 さん
こちらこそ、大変お世話になりました!

>浅野先生の話は響きますよね。
ほんとに、ウェブのことだけじゃなくて
いろいろな発見がありますね。

今後ともよろしくおねがいします〜。
中田 2010-05-12 (水) 05:52
フィールドワーク&ワークショップ、お疲れ様でした!同じ班でお世話になった中田です。浅野先生の話は響きますよね。私もしっかりと内省したいと思います。
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