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4つのUXで難しくも重要なものは累積的(意味的)UXであろうか。
- 2011-11-23 (水)
- 頭ん中
昨日の続きです。
昨日はお風呂の中で、自分の経験を元に「4つのUX」をドラクエ、エフェクター、iPhoneについてそれぞれ考えてみました。
4つのUXを復習。(資料から引用します)
- 予想的UX - 経験を想像する
- 一時的UX - 経験する
- エピソード的UX - ある経験を内省する
- 累積的(意味的)UX - 多種多様な利用期間を回想する
「4つのUX」が実際どんなものかはちょっと置いておかせていただきまして (勝手な解釈で話を進めているので、あしからずご了承ください)、体験を4つの時間軸で考えることはすごく重要なことだと感じました。
思い浮かばない累積的 (意味的) UX
そしてわかったのが、「累積的 (意味的) UX」は他のUXに比べてなかなか思い浮かばない、ということ。(これって、その人自身の人生における満足度に比例しているんじゃないだろうか・・)
さらに、誰かに「累積的 (意味的) UX」を体験させるのは難しいということ。しかし、これを体験させたら、その製品やサービスなりの永続的なファンになってもらえるのではないか。
ここで冷静になって復習
ユーザエクスペリエンス (UX): 製品やシステム、サービスの利用、および/もしくは予想された使い方によってもたらされる人々の知覚と反応
とあるように、ここからの内容はいわゆる「UX」ではないようです。しかし、この考え方を応用するといろいろな発見があるように感じました。
ブランド、企業、流行、文化
「UX」が重要だと、そこかしこで言われるようになり、製品、Webサイト、アプリときて、サービスのデザインを作る上でも大事な指標とされている、ということは先のセミナーで学んだ通り。
そうなってくると、製品やシステム、サービスよりももっと大きなくくりである、ブランド、企業、そして流行、文化。こういったものも、存続・繁栄が目的と考えると、累積的 (意味的) UXを意識することはとても重要なことではないか、と思えてきます。
どうやって体験させるか
そうなってくると、みんなが知りたいのは「どのようにして人に累積的 (意味的) UXを体験させるか?」ということ。
- 自分が成長できた!
- よい方向に変化した!
と感じた場合に累積的 (意味的) UXを体験したと言えそうです。
簡単な言葉にすると、こんなものでしょうか。
- 「よい思い出!」
- 「あれやっててよかったな〜、ほんと」
- 「何かを達成するきっかけ」
そのものに触れるユーザの人生にどうかかわるか?がキーになりそうです。
子どもの教育。に
教育に関しても、この考えは応用できそうです。
例えば、「ピアノの習い事」。
予想的UX
上手にピアノが弾けたら楽しいだろうな〜。
一時的UX
実際に練習していると、うまくできないし、先生にはすぐ怒られる。
エピソード的UX
毎週のピアノのレッスンが辛くなる。でも親に言われがんばる。
累積的 (意味的) UX
高校の学芸会で素敵なピアノを披露。音楽の先生を目指して音大に入学。「小さい頃からやっててよかったなあ〜」と思う。
意欲を高める
この例だと、いやいや続けていたものの、最終的には「やっててよかった」と思う。こんなケースも場合によってはありそうです。しかし、「いやいや練習していた」ではなくて、意欲的に練習していたらまた違った結果になっていたでしょう。
セミナーでも「意欲」というキーワードが出てきましたが、「ヒトの意欲をいかに高めるか」これが、難しくも重要なことなのだと思います。
意識させる
例えば「運動系の部活に入ってたから体が丈夫で、風邪なんか引いたことないよ」というのも、ある体験の継続が累積的に結果として表れたものだと言えそうです。
ここで問題になるのが、「意識していない」ということ。
例えばあるサービスで累積的 (意味的) UXを生み出したとしたら、その価値が生み出されたことをユーザにさりげなく伝えるような仕組みを持たせると、さらによい循環が生まれるのだと思いました。
ということで、勝手な論理が走り出してダーッと書きましたが、根拠のない思い付きですのであしからず。。
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