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事例で考える4つ(予想的、一時的、エピソード的、累積的)のUX
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- 2011-11-22 (火)
- 頭ん中
すでに丑三つ時も過ぎ去った訳ではありますが、テンションが上がったので書いていまう。
先日のサービスデザインとUXセミナーで、安藤昌也先生に「UXは、時系列順に4つに分けて考えられる」ということを教えていただきました。
それが以下である。
4つのUX
- 予想的UX
- 一時的UX
- エピソード的UX
- 累積的(意味的)UX
お風呂の中でゆっくり歯を磨きながら (湯船の中で歯を磨くことが常となっている) ぼんやり、「それって実際どんなことだろ」って考えてたら、いろいろなことが浮かんできました。
UXはプロダクト・サービスにおけるもの?
「サプライズパーティーはUXではない」UXは、量産される仕組みが必要であるから。
というお話がありました。とすると、昨日書いた「エレキギター・ロックとパンク誕生におけるUX」はちょっと的外れということになります。エレキギターというプロダクト (製品) ができ、一部のカリスマが生まれ、その多くのフォロアーが新しい音楽のジャンルをつくっていった。同じような体験が量産されているわけではありません。しかし、どうも似ているところがあるという感覚がぬぐえません。
まあ「UX」の細かい定義は置いておいて、具体的にどんなことがあるのか、湯船でぼんやりしながら探してみました。
ドラクエ3における4つのUX
ぼくは、どうやらドラクエで例えるのが好きみたいです。
あ、「例え」についてもひとつ思ったことが。「例え」る対象は長く経験しているもののほうが例えやすいですね。その対象を深く知っていて、真理に近い部分までたどり着いていると、他のことに応用が利く。ので例えがしやすい。
脱線しましたが、ドラクエにおける4つのUXはこんな感じ。
予想的UX
発売前ですね。ファミ通とかに、開発中の画像がちょっとだけのる。それをみて、もうワクワクしてる状態。発売延期なんかも、予想的UXを高めます。
一時的UX
ゲームしている最中ってほんとおもしろいですよね。例え必死でボスまでたどり着いたところで全滅したとしても、単純なレベルあげだったとしても、学校で授業受けてる最中も、早く帰ってやりたいってなるくらい。一時的なUXバリバリです。
エピソード的UX
友達とどこまで進んだとか語る。エピソードを語るのも楽しい。
累積的 (意味的) UX
ここで、「はっ」となります。
実は、累積的 (意味的) によかった体験というのが、ゲームにはないと感じました。例えば、ドラクエ3だけであれば、今思い返してもちょっとノスタルジックな感覚はありますが、ゲームを卒業した大学生以降は、多くの時間を無駄にしてしまったというマイナスの感覚がつきまといます。
ということで、ぼくには、ゲームにおけるよい累積的 (意味的) UXはなかったと言えそうです。
エフェクターにおける4つのUX
高校からギターを弾いているので、エフェクターなんかもいろいろ集めたりしたものです。
予想的UX
高校生の頃、「BOSS」のエフェクターカタログを見ては、ひとりにやついていました。勝手に何種類も組み合わせてみたり、プロのCDを聴いて「こんなん音出せるのか」とか。(勘違いも甚だしい)
一時的UX
実際手に入るとうれしい。弾くと気持ちいい。ディストーション、ディレイ、コーラス・・・、エフェクターボードにひとしきり並べた時の優越感。
エピソード的UX
バンドのメンバーと語る。「あそこのディストーションはやっぱヤバイね」とか。
累積的(意味的)UX
うーん。
例えば、そのエフェクターがあったからできた曲があり、その曲が人気になった。エフェクターがあったことにより、練習が楽しくなり楽器がうまくなった。
なんてことがあれば、累積的(意味的)UXと言えそう。(そんなことはありませんでしたが・・)
iPhoneにおける4つのUX
iPhoneを買ったときのこと。あまりはっきり覚えていませんが
予想的UX
海外で話題になっていたこと、ようやく日本上陸。CM (たしかSMAPだったような) は、わくわくした気がします。
一時的UX
実際に使ってみる。説明書を読まなくても、なんかできる・わかる。アプリが超簡単に手に入る。いつでもネットにつながる。地図もある、ボイスメモも、スケジュール帳もなんでもある。
エピソード的UX
iPhoneいいよ〜って人に勧めてみる。お気に入りのアプリをレビューしてブログに書いてみるとか。
累積的(意味的)UX
iPhoneを使うことによって、今までと生活がよい方向に変わった。仕事が効率化できた。クラウドを意識し、いろんなことが便利になった。現時点ではずーっとiPhone使ってもいいと思っている。
まとめは、また明日
と、思い付く限り書いてしまいましたが、こうやって考えるのはおもしろいです。
もう少し思い付いたことがあるのですが、時間も時間、明日にしようと思います。
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