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「イヤだ」という感情が世の中をよくする?「どんとこい、貧困! 著:湯浅誠」の感想
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- 2010-07-26 (月)
- つたえる
湯浅誠さんの「どんとこい、貧困!」、しばらく前に読み終えていたのに感想が書けておらず、ここにきて筆をとってみたものの、読み終えた直後の感動が薄れてしまっている!やっぱり「内省は早めが鉄則」ってことでしょうか。
けっこうしっかりノートをとっていたので、それを頼りに少し書いておきます。ノートをとりながら読むのって大変です。ふつうに読むのの 3倍くらい時間がかかったんじゃないだろうか。いや、それだけノートをとりたくなるような良い内容がてんこ盛りだった、とも言えますが。
前置きが長いですね・・。
本もごはんも、栄養源
冒頭でも書いたように、読んでいる最中はいろいろなことを感じて、考えて、心ふるえる感情がいっぱい自分のなかに生まれたはずなのに、しばらくしたらそれも忘れてしまったー。
でも、なにかしらは自分の中に残ったとおもいます。
これって「ごはん」に似ているんじゃないか、と思いました。
ごはんを食べた直後はお腹いっぱいで満足していて、でもしばらくしたら消化して大部分は排泄して、でも栄養はとっていて、少しずつ成長している。
本も同じで、読み終えた直後は満腹状態、それを消化して栄養になっているのではないか、と。誰かが「本は心の栄養源」なんて言っていた気もしますねー。
って、ぜんぜん本の感想じゃないっ!
「イヤだ」という感情を出す
ここからは本の感想。
この本で特に印象に残っている部分であり、すごく勇気づけられたことに「イヤだ!」という気持ちを外に出していく。ということがありました。
湯浅さんは自分が感じる、「人を簡単に排除するような社会でなんて、生きていたくない。イヤだ!!」という気持ちを外に出して働きかけることを「活動」と言っています。
ただ、「理由を説明して、他の人にわかってもらえるか」が大事で、共感してくれる人がいるならば、それは「わがまま」ではなくて、現実にある問題を指摘していること、だそうです。
これは、ぼくが日々感じている「イヤだ」という感情は、憎むべき負の感情ではなくて、隠したり押し殺そうとしたりせずに「出してもいいものなんだ」ということを信じさせてくれました。
東国原知事の「どげんかせんといかん」も、佐々木宏さんの「このままじゃいけない」もいっしょのことを言っているんじゃないかなー。
自分の「イヤだ」を信じてもいい。これは勇気を与えてくれました。
自分を表現することの大事さ
読み終わった後、ツイッターにこんなことをつぶやいていました。
きれいごとってわかってても、きれいごと言うさー
あきらかにおかしいことを、あたりまえに「おかしいじゃないか!」って言うこととか、「自分もここはできていないんだけど、あえて言わせてもらうと・・・」とか、とにかく出すことが大事で、見て見ぬふりをすることがいかにダメなことかを感じました。(あえてきれいごとを言うひとになるでも似たようなことを書いていました。)
そしてもう一つ、こんなことも。
言葉はどれだけ傷つけられても自分は無傷。だから好きなだけ投げればいいさー。
自分の出したことがどれだけ傷つけられても、自分がどうにかされてしまうわけではないよ、もし間違っていたら謝ればいいんだよ、と。意見を言うことの大切さも教えてくれました。
意見を言うことは自分を表現すること。「活動は歌だ!」って。いいこと言うなー。
パン!セ いいね!
はじめて「よりみちパン!セ」文庫を読みましたが、文字が大きかったり、挿画がかわいかったりと、いろんな工夫がされていて読みやすくてよかったです。いちおう子供向け?ですが、大人でもぜんぜんオーケーだと思います。
今の生きづらい社会の正体をわかりやすく教えてくれて、それに「イヤだ」と思う人は、じゃあどう行動すればいいのか、どういった考え方で世の中をみればいいか、を教えてくれる本です。
今の世の中に疑問を感じているかたは、ぜひ。
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コメント
コメント&読んでいただいてありがとうございます。
なるほど、消化吸収が早いんですね〜。
ごはんは肥満に注意ですけど、本はどんどん栄養を吸収しても
困りませんね。
いい言葉ですね。
私の場合は満腹になったと思ったら、すぐに空腹感に襲われるようです。
(笑)