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演劇1日体験から学んだ、Webクリエイティブのこと。【つながりの発見】
- 2013-09-16 (月)
- ログ
演劇というものにかねてから興味があったので、「演劇ワークショップ」というものに参加してきました。参加したのは、地元豊田市の劇団「ひつじの森のよつば村」主催のものです。(なんと!主催者は知り合いだったという。。)
それで!です、「演劇」と「Webクリエイティブ」の共通点から、果敢にも「演劇1日体験から学んだ、Webクリエイティブのこと。」という記事にチャレンジしてみようと思います。さてさて。。
技術とは何か?
ものを作るにしても、何かを表現するにしても、「技術」なしでは成立しません。そして、その「技術」の立ち位置は、Webクリエイティブも演劇も、共通していると感じました。
技術とは何か?という、この問いへの答えは、既に持っていて、といっても受け売りなのですが。。
技術というのは「透明度」なんです。 出典:技術とは、なぜ、磨かれなければならないか。- ほぼ日刊イトイ新聞
ということだと思います。
Webサイトなら閲覧者が、演劇なら観客が、違和感なく見られるか、邪魔にならないか、余計な引っかかりを持たずに、受け止めることができるか。テレビドラマでも、演技が下手でそっちが気になって、ストーリーが頭に入ってこない、なんてこともあります。
出典元で、山口晃さんが「技術がありすぎて(透明すぎて)人気がない絵がある」と語っていたり、技術はあってもつまらないもの、なんてのが存在するというのも面白いところです。
伝える相手がいること
Web制作者の中に「ペルソナ」という考え方が入ってきて久しいですが、演劇においても、むしろ、演劇の方がペルソナの考え方にスポットライトが当たっているでしょうか。
Web制作におけるペルソナは、サイトを利用する想定ユーザーを、「その人が容易に想像できる程に細かく」特徴などを記していきます。演劇においては自分の「配役」における「役作り」ということになります。
今回、「3ホモ兄弟(笑)の長男、源田(31)」という役をちょうだいしたわけですが、「31歳のホモ」といっても、さまざまな個性と特徴を持っているはずです。今回はお遊び程度ですが、もし、どこかの舞台で演じるようなことになったら「その人が容易に想像できる程に細かく」特徴をつかんで、自分の中に染みこませる必要があるんだろうな、と想像します。
ということで、「ペルソナ≒役作り」と言えなくもなさそうです。
イマジネーションとコミュニケーション
ワークショップの講師の方が、とてもわかりやすく教えてくれました。「舞台上に立つひと全員が、同じイメージを共有することが重要」です、と。同じものが見えていれば、例えセリフを飛ばしても、観客にはちゃんと伝わるとのことです。
Web制作でも、メンバーそれぞれが、同じ完成予想図を描けているかどうかで、クリエイティブの質はすごく変わってくると感じています。
「阿吽」 なんていうのも、精度の高い共通のイマジネーションが可能にするんじゃないかと思います。
ストーリーは、伝える方法
いわずもがな、演劇にはストーリーがあります。持論で恐縮ですが、演劇でも映画でも、「ストーリーを伝える」のではなく「ストーリーで伝える」ものだと思っています。
つまり、表現者(ここでは演出家や脚本家)の伝えたいメッセージがあって、それをストーリーとして組み立てて、役者が演じることで、そのメッセージを伝える、と。
デザインの現場で、「ストーリーテリング」というキーワードを見かけるようになってきました。例えば、ビジネスの現場で企業の伝えたいメッセージを「ストーリーで伝える」と効果的である、と。ほら!
「ストーリー=物語」というのは、フォーマットのことなのかな?伝えるための手段である、と。
演出家
「演出家≒Webディレクター」と言ってもいいのでしょうか。完成図を頭の中に浮かべて、そうなるように各メンバーを誘導していく役どころ。映画だと「監督」なのかなあ。
たった1日(しかも数時間)の演劇体験ですが、演出家の重要性はよくわかりました。伝えたい意図を観客に届けるために、プレイヤーを誘導していくわけですが、演出いかんによって、最終的なアウトプットはまったく違うものになる。
最終形を、どこまで具体的に描くことができるか?それを完成させるために、どれだけ情熱を持って、各プレイヤーに伝えて実現させていくか?そんなことが重要になる役どころだと思いました。
「自分はできなくてもいい。重要なのは判断できること」についても、共通してるんじゃないかと感じました。
つながる
理解とは「2つ以上の情報がつながること」by イシューからはじめよ
なのだそうです。
実際、ワークショップの最中も感じていたのですが、理解を深めるために文章にしてみました。Webクリエイティブはまだしも、演劇ド素人には若干荷が重い部分もあったかと思いますが。。(あんまりアテにしないでください。)
異なる2つの「つながり」の発見、楽しいですよ。ぜひ、みなさんもやってみてください。
Photo is taken by Fran Pregernik
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