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「1冊まるごと佐藤可士和。」を読んで。ヘコんだり鼓舞されたり。

会社のデザイナーの子に借りてた「1冊まるごと佐藤可士和。」を読みました。どうやら彼は、もうこの本を何回も読んでいるらしい。。へえ〜、それもうなずける。

毎日、夕方のパン休憩の時にちびちびと読む。は〜、へ〜、とただ圧倒され、やる気を鼓舞され、そしてヘコみ・・。

比べるなんてほんっとおこがましいですけど、思ってしまうから仕方ないです。人ってこうも違うものなのかなんて。でも、ほんのり希望の光も見せてくれる。少しだけ。

発売されたのが2007年、2006年くらいまでの可士和さんの仕事がとりあげられているのだけど、その時のぼくなんて、デザインという概念すらなかった頃。どれだけたくさんの音楽を聴くかにしかエネルギーを注げなかった頃 (今思えばありえない)。ステップワゴンとか、SMAPのとか、チビレモンとか、テレビで見て知ってはいたものの、それが「どう」っていう概念がそもそもなかった。

と。どうでもいい昔話になってしまった。とにかく、デザインって、形や見た目をステキにするだけじゃないってことですね。(いまさら)

本では、「コンセプトをデザインする」という表現が使われていたように思います。対象の世界観や、それを使う人の体験、デザインするものを取り巻くものを含めてデザインする。よくはわかっていないけど、ぼくもそんなことができたらいいなって、思いました。

デザインの力を必要としているもの

最後のほうに「どこが凄いのか、各界50人の証言。」というコーナーがあって、各界の著名な人たちが可士和さんについて一言語ってました。その中でおそらく「どんなものをデザインしてもらいたいか?」という質問があったのでしょう。皆さんが好き勝手に挙げてました。興味深かったので、その部分だけ引用してみました。

「どこが凄いのか、各界50人の証言。」より可士和さんにデザインして欲しいモノ・コトのまとめ

  • もし彼が舞台美術を手がけたら
  • 佛壇のデザイン
  • 「?」ではない現代的なイメージの温泉のマーク
  • いろいろな組み合わせができるソファシステム
  • 映画の総合プロデュース
  • 日本国紙幣
  • デザインホテル
  • 飛行機、機内グッズ
  • カーナビ
  • スポーツ新聞
  • バキバキのスポーツカー
  • サーフボード
  • 介護施設や病院など、人を元気にしてくれる仕事
  • 自分の著作のデザイン (小林紀晴さん)
  • 全世界共通の交通標識
  • 切手やパスネット
  • 教科書
  • 飛行場
  • 包装紙、紙袋、シールなどパッケージ用品
  • 書道用に硯 (すずり) と額
  • 浜辺をデザインしてほしい
  • クラブを一緒に作ってみたい
  • 我々と一緒に病院を作ってみませんか
  • トレーニングマシーンや松葉杖など、精神と日常生活のバランスを図る類のモノ
  • 渋谷「109」の看板
  • リゾートホテルのプール
  • 新しいアイスクリーム
  • スケジュールを見てウンザリする気分を和らげてくれるカレンダー
  • 時計 (無形で変化するものを目に見えるかたちでどう表現するのか)
  • 私 (真矢みきさん) をデザインしてほしい!
  • マウスとマウスパッド (気持ちが明るくなるようなデザインであれば最高)
  • 世界に誇れる日本車
  • ぼくの作品のパッケージ (水口哲也さん)
  • ゴミ袋 (あまりに貧しく心が痛い)
  • ガードレール (もう飽きたし不吉な気持ちになる)
  • CDのジャケット (村治佳織さん)
  • ギター演奏用の椅子
  • 日本国通貨をデザインしてほしい
  • 「雛祭り」「端午の節句」という和の伝統をどう組み立て直すか
  • 私 (安森健さん) の眼鏡
  • コンピュータなどのオフィス機器
  • 国産車 (グレイッシュなカラーセンスを根本的に変えて欲しい)
  • 動く立体ということで映画

ざーっとあげると、このようなカンジです。なんとも興味深いですね。リクエストするほうも、ここにあがってるものの発想からして、普段のものを見る目が普通の人とは違うのかな、と感じます。(日本国紙幣!佛壇!ひな祭り!私自身って!!)

そして、可士和さんの期待されている度合いがハンパない。そしてたぶんその期待に、十分応えてくれるんだろうということは想像がつきます。各界の一線の人たちが不満に感じている、とまでは言わないにしても、「デザインの力」を必要としているものって、こんなにあるんですね。実際ここにあがってるもの可士和流の潔くてキャッチーなデザイン、全部見てみたいです。

ぼくだったら、そうですね、

  • レンズを向けられた人が楽しくて笑顔になるカメラ

をお願いしたいです。(撮る側が努力しろってハナシもありますが。。)

また話逸れましたが、そんな素敵なデザインがたくさん生まれるように、「デザインする力」を持った人がたくさんいたらいいなーと思いました。

そうそう、キミもがんばんなさいよ。ということで、セミナー二つ申し込みました。


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