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HCD DiG #1(ユーザー評価)の予習をしてみて

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先日立ち上がったHCD DiGの1回目の勉強会が今月末にあります。お題は「ユーザー評価」について。会の運営側なのでメンバーで予習してのぞみましょう、ということになっているので、今日の夕方頃予習を試みました。

そんな中、「Webサイト」で「ユーザー評価」を行うことについて、いろいろ気づいたことがあるのでまとめてみます。

「Webサイト」での「ユーザー評価」

HCD DiGのコンセプトは「Webに関わるすべての人が、"使えるHCD"を身につけるための名古屋のコミュニティ」。「Webで使える」が重要になるので、もちろんWebサイトのユーザー評価です。

手順としては、以前セミナーで行ったのと同じように進めることにしました。

参考記事

課題サイト

課題サイトは前回の打ち合わせで決まっていました。下記のどちらか。

タスクの設定でつまづく

まず、ユーザー評価で一番最初にやることであり、肝でもある「タスクの設定」を考えてみました。選んだサイトは名古屋市役所。

案 ゴミの出し方

タスク

引っ越ししてきました。ゴミの出し方がわかりません。市役所のサイトにアクセスして調べようと思います。

っていや、まてよ。この状況で市役所HPのトップにくるのか?

自分なら、「名古屋市 ○区 ゴミ」で検索する。

嫁さんに聞いてみたら・・、「名古屋市 ゴミ 分別 仕方」で検索するとのこと。

案2 引っ越し

タスク
名古屋市に引っ越してきました。以下略・・

嫁さんに聞いてみたら・・、「名古屋市 引っ越し 手続き」で検索する。

「その中で、名古屋市役所がでてくるんだろうなあ、って予想はつくけど・・」とのこと。

ちなみに、嫁さんのWebリテラシーは中の上くらいと思います。

サイトトップからのスタートはあり得ない?

基本、ぼくも嫁さんも「検索窓」スタート。検索スタートと言うことは着地ページはトップページとは限りません。しかも、ユーザー評価での「検索」は御法度!です。。

セミナーの時も、スタートは対象サイトのトップページでした。今回の市役所で考えてみたところ、市役所のトップからはじまるコンテキストが思い付きません。

仮説
そもそも、Webサイトのトップページからスタートすることがあまりないんじゃないか?

Webのリテラシーにもよると思うけど、自分が想像する範囲ではだいたい検索スタートではないかと。またはお気に入りスタート。

ということは、Webでのユーザー調査には無理があるんじゃないか?製品であれば、使う「モノ」は必ずあるので。

お気に入りスタートであれば・・

ここで思い付いたのが、ZOZOTOWN

自分の経験からして、ZOZOTOWNであればサイトのトップから見ていって、服を買うという目的を達成しようとすると思いました。このサイトに欲しい服があることがわかっているし、あとたぶん他と比べることはしません。

嫁さんに聞いたら、お気に入りから入って、ブランド名で探すとのこと。

ということは、こんなサイトであればユーザー評価はしやすそうです。

  • 一定のファンがついているサイト
  • 常用するサイト

参考 プレゼント探し

これは参考まで。嫁さんにプレゼント探しのとき、どうやって探すか聞いてみました。

  • 「父の日 プレゼント」「お肉 ギフト」「ビール ギフト」などで検索する
  • 人にあげるモノだから「有名」「人気」といれることも
  • 楽天や、ぐるなびの食市場はわかっているので、みることもある。(訳ありなど)

「父の日のプレゼントに、訳あり食品でお値打ちでいいものがないか探す」というタスクは成立しそうです。

参考 トライデント専門学校

以前のセミナーの時は、トライデント専門学校のサイトが課題サイトでした。

その時に考えたタスクはこちら。

  1. トライデントってどんなことだろう? 2. 将来どんな仕事に就けるのか 3. 家から通いやすい場所にあるの? 4. 学校の雰囲気が知りたい!

このタスクの場合だと、高校生が進学先を考えているというコンテキストです。この状況だと、サイトのトップページからはじまるタスクは不自然な気がします。

例えば、対象を親にします。子どもが行きたい学校を決めた上で、知りたい情報を探す。これならばトライデントのトップから探すということに違和感はなさそうです。

ってことは、ある程度のコンテキストを固定して考えておく必要があるのかなと思います。このコンテキストであれば、サイトのトップから探すというもの。

自分なりのポイント

こんなことを考えて、タスクを設定する上で自分なりに考えたポイントは以下の3つです。

1) すでに「お気に入り」に入っているユーザーを想定して行う

ある程度ファンになっている状態。常用しているサイト。お気に入りに入っていてそこからはじまるコンテキスト。

例えば、zozoのセールとかでやったらいいんじゃないか?

2) 検索キーワードを決めて行う

これは先生に怒られるパターンと知りつつ・・。

例:「名古屋市 引っ越し 手続き」で検索した状態からスタート。着地ページを指定。

あり得ない話ではないのでいいんじゃないかと思うけど、どうなんでしょうか・・。

3) 「目的」を固定したコンテキストを考える

これは、今思えば、セミナーで先生が口を酸っぱくして言っていたような気がしてきました。ようやく気づいたか、という・・。

試しにタスクを考えてみました。

  • 岐阜に住んでいます。豊田市美術館で開催される○○をみたい。
  • 会期を調べる。
  • チケットの入手方法を調べる。(前売りは安いというのがあるか?)
  • 道を調べる。(これはマップサイトを使う?)いや、電車か車か迷っているので。
  • ゴハンが食べられるか調べる。
  • 営業時間を調べる。

「目的」と「コンテキスト」が決まると、タスクも決まってくるのだと思います。

自分の経験を活かす

「タスク設定の上手い下手は、その人の経験値に大きく左右される」。ここまでいろいろ考えてきて感じたことです。

今回、例として考えたものはこんな状況です。

  • 引っ越しをする
  • ネットで服を買う
  • プレゼントを選ぶ
  • 美術館に行く

これって、実際に経験をしていないと、リアルで細かく行き届いたタスクは設定できないのだと思いました。実際、自分で考えて煮詰まって、嫁さんにきいてなるほど!ということが何度かありました。

対象となるサイトのタスクを設定しようと思ったとき、自分に経験がない場合は、インタビューする必要があるのでは。

ということで、改めてユーザー評価の肝は「タスクの設定」につきる、と。

ああ、一歩前進したような、同じところをぐるぐる回っているような・・。


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