経験値、転職、勇者。人生ってまるで・・・ドラクエ3

一連のHCDセミナーの中で、浅野先生が毎回のように言っていたことに、次のような話がある。

経験していないことは、どうがんばってもわからん

という話。

毎回話していたかというとちょっと怪しいし、ほかにもいろんな話を聞いたけど、この話はすごく印象に残っていて、実際にこの言葉通り、なんに対しても「とりあえずやってみよう」っていう姿勢でのぞんでいる。

さっきも例の風呂の中でこのことを考えていたら、おもしろいことを発見した。

人生とドラクエ3には驚くほどの共通点がある。

ということ。

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この話を軸に、仮にたくさん経験をつんだ状態がいい状態だとすると、人生で「いちばんいい状態」っていうのは、いちばん経験を積んでいる「今」ということになる。例え、今が死ぬほどつらい状況だったとしても、経験は最も積んでいるので、いい状態と言える。

これって、ドラクエで言うと「瀕死の状態で画面とか緑になってるけど、経験値で言えばいちばん高い状態。宿屋に泊まるなり、ベホマするなりして回復すればばっちり」ってことだと思った。

よく、「つらかったり、大きな壁をこえると、ひとって成長できるんだよ」とか言うけど、なんかそれに似てる。

そうなってくると、芋づる式にいろんな共通点が見つかってきた。ドラクエ3と人生ってすごく似てて、人生の教訓をいろいろ教えてくれる。学校の先生とかは、ドラクエ3で例えて、生徒に人生を教えればいいと思う。

こんな感じ。

↓

「いいかーお前ら、人生とドラクエ3ってのはいっしょなんだ。経験値を積めば積むほどレベルが上がる。だからなんにでも興味をもってやってみることだ。別に勉強だけじゃなくてもいい、スポーツでも芸術でも、手品でもいい。なんでもいいんだ。

でもなー、そうやって経験を積んでても、成長を実感できないってことがある。でももうわかるだろ？レベルってのはな、なかなか上がらねえもんなんだ。でも、コツコツ敵を倒していたら、レベルが上がっていままで倒せなかった敵が倒せるようになる。成長ってのは、階段みたいにあがってくもんなんだよ。

それでな、早く成長したいって思うヤツいるだろ？そんな虫のいい話ねえって思うかもしれないけどな、それがあるんだよ。例えば、お前がレベル10の魔法使いだったとするだろ？でもまわりの仲間はレベル25。そんなに甘っちょろい敵とは戦わねえ。強えーやつと戦闘するんだ。お前はいちばん後ろにいたとしても、キラーエイプに一撃でやられるかも知れない。それでもな必死でついていったらな、あっというまにレベルなんて上がっちまうんだ。だから一緒にやるヤツのレベルは、高ければ高いほうがいい。でもまあ、ひとの迷惑になるのだけは気をつけるんだな。

あとな、転職ってあるだろ？あれもすげーんだ。いや、そりゃあ戦士一筋でやってきたヤツはすげえよ。戦士一筋すげえ。オオバサミとか使ってな、大王ガマとか一発で倒すだろ。でも、例えば僧侶から転職したヤツはな、敵を倒す上に仲間も治す。そいつしかない個性を持つんだ。あと転職ってのはレベル1からスタートになっちゃうけどな、いままで貯めた経験値は活きてるんだよ。まったく無駄にはなってねえ。

もう一つ大事なことだ。ドラクエ3には勇者っていう職業がある。だれだって勇者になりたいだろ？でも残念なことにな、勇者ってのはなれるヤツとなれないヤツがいるんだ。こればっかりはしょうがねえ、生まれ持ったモンだ。しかも厄介なことに、勇者ってのは区別がつきにくい、自分でもわかんねえし、人から見てもわかんねえことが多い。勇者になるヤツってのは、たぶん自然とそうなってく運命にあるんだろうな。だから、もしかしたらお前ら、勇者になりたくても、自分が勇者じゃないって気づく時が来るかも知れない。でもなあ、悲観することはなにもないんだぞ、勇者を探すんだ。それで、その勇者と仲間になって、バラモスでもゾーマでも倒せばいい。勇者じゃなくたって、世界を救うことができるんだ。勇者が全てなんて感覚は幻想なんだよ。別に職業がどうとかじゃない、人生の目的ってヤツを見つけて、それを達成擦ることのほうが、ずっとすごいことなんだ。

なんだかいろいろ熱く語っちまった。最後にひとつだけ言っておきたいことがある。人生とドラクエ3の大きな違いだ。それはな、人生にザオリクはない。もちろん、ザオラルもねえし、世界樹の葉もねえ。教会は祈って歌うとこだ。人を生き返らせてくれはしねえ。だからな、もし死にてえって思ってるヤツがいたらやめとけ。死んじまったらなにも残らねえんだ。わかったな。」

やっぱ、ドラクエ3。しっかり考えられてるなー。

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