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GOB-Nagoya デザイン思考ワークショップでの発見。
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- 2013-01-14 (月)
- つたえる
デザイン思考(=デザインシンキング)という言葉を、自分の中で意識したのはいつ頃だっただろうか?たぶん、ネット上のどこかで出会って、すんなりと入ってきて居ついていた。そんな感覚があります。
冬のWCANのLTで紹介されていたワークショップに参加しました。例のあの「ライトニングムービー」で話題を呼んだ「デザイン思考型人間w」のです。
「ワークショップでの脳内を刺激→講義でストンと落とす」のテッパン進行で、デザイン思考を体験し、学びました。
講師櫻井さんの、本場スタンフォードや世界各国を回って見てきた経験からのお話は、とても興味深く目からウロコでした。
少し、シェアいたしたいと思います。
まず、デザイン思考??という方へ
下記ページへどうぞ。
無料でPDFのドキュメントなどを見ることができます。まずなるほどと思っていただけるはずです。
ん?似てる?
ここのところの次世代モノ・コトづくりの考え方は、似ている部分があると感じます。
- HCD=人間中心設計
- アジャイル開発(畑違いなので、噂に聞く程度)
- UXのコミュニティで扱われている手法
デザイン思考も、上記に近いものがあるというのが、最初に触れた時の感想です。今回のワークショップでさらにその感触が強まりました。
考えながら作り、作りながら考える。
このことばは、これからの次世代モノ・コトづくりを端的に表しているようで、とても好きです。
さあ、もう一度。
「考えながら作り、作りながら考える。」
作るスピードがどんどん早くなり「考えてから作る。」では追いつかなくなってきたというのが、デザイン思考など次世代の作り方が生まれてきた要因だということです。
ポイントとしては、一連の流れの中に「アイデアがひらめく仕掛け」がちりばめられていることだと感じました。今回行ったワークショップでも、パートナーとの短いやりとりを繰り返すうちにアイデアがひらめく感覚がありました。それは相手からのフィードバックそのままだったり、全く別の考えがポンっと生まれる時もありました。
「発想が降りてくる」ということを一度体験して身体に覚え込ませるという意味でも、こういったワークショップは貴重な体験でした。
やってみたからこそ、わかることがある
開始後、簡単なオリエンテーションがあり、細かい説明なしにいきなりワークショップスタートです。そんな状況なので、迷い・考え・失敗し・修正し‥‥。身体と頭を消耗します。
そしてワークショップ後の講義。身体で体感したことを、体系づけて説明してもらうと、頭への入り方が違います。櫻井さんの「やってみたからこそ、わかることがある」ということばは印象的であり、ことばの通りを実感しました。
社内への啓蒙のむずかしさ
質疑応答でこの内容は、数回話題にのぼったと記憶しています。
さて、この「デザイン思考」は講師櫻井さんによると「場外乱闘もはなはだしい。」と(笑)そのままの言葉だったかは記憶があやふやですが。。
つまり、今までの常識を覆す、ルールを破るやりかただということです。もちろん、既存の枠組みに受け入れられづらいものだということは想像に難くありません。
そこで次の言葉「変化の管理だ」。
そう、これからは変化の管理が必要だと言うことです。どう啓蒙してどう変化を受け入れてもらうか。変化しなければ衰退しかないことはわかっていながらもできない、そんな時は「変化をマネジメントしていく必要がある」ということを学びました。
次もとても興味深いお話でした。
組織に変化を持ち込む。すると「賛成は2割。反対は2割。あとは、わかんない」。なるほど、と。現実世界を見てもなるほどとうなずけます。
そんな時はどうしたらいいか?まず、賛成2割の賛同を得る。小さいチームで成功事例を作る。次にニュートラル層を取り込む。すると、反対勢力も渋々動く。
口では簡単に言えますが、これが「変化の管理」ということでしょうか。なかなかに大変そうです。
スタンフォードと北欧
実際のスタンフォード大学でのワークショップを見せていただきました。これがまた、テンション高い高い。櫻井さんは「お祭り騒ぎ」と表現されていたほど。で、そのノリの良さがスタンフォードおよびシリコンバレーの強みだそうです。
間違ってもイイじゃんという雰囲気。テストがしやすい、フィードバックしてもらいやすい。
「日本でそれができるのか?」これが課題です。
しかし!
北欧にもデザイン思考の流れというのがあるそうです。内容はほとんど同じ、ただもっと「ゆっくり」とのこと。なんとなく、想像がつきます。どちらかというと、日本人の性質はこちらに近いのでは?
ジャパン流デザイン思考?
ファシリテーターのHiDeさんからナイスな質問が出ました。
「日本的な、禅とかをふまえた日本的デザイン思考ってないのでしょうか?」
デザイン思考は、まだ日本では新しい考えで、広まっているとは言えない状況だそうです。
しかし、「阿吽」とか、「察する」文化。思慮深くてまじめな気質。デザイン思考は日本人に向いているのではないか?
この辺りの話は、聞いていて胸が熱くなってきました。
デザインの種を「当たり前過ぎることだ」と一蹴されてしまっているんじゃないか?ユーザーの声を拾い「カタチ」にすることをしていないのでは?察する能力は高い。が、それだけに、当たり前と思って、見える化していないのでは?
この辺りにヒントがありそうです。
と、このように気づきや新しい考えがいっぱい。ワークショップの様子をハイライトでお届けしました。
次は、ワークショップについて書いてみようと思います。
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