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母親からの唐突の「生まれ変わり」論

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今日は妹の結婚式とは別に、
もうひとつうれしいことがあった。

というか、うれしいの一言で片付けるには
少々乱暴すぎる不思議な感覚だった。

妹の結婚式が終わって、家族でご飯を食べているとき、
お父ちゃんが、
「妹は失くなったお母さん (おばあちゃん) の
 生まれ変わりだと思う時がある」
と言い出した。

その詳細は置いておくとして、その流れで母親が
「その話はピンとこないけど、あなた (ぼく) は
 亡くなった弟 (母親の弟さん) の生まれ変わりだと思う」
と言い出した。

この瞬間に、ぼくはこの不思議な感覚になった。
うれしいのと同時に、なにかがぶるぶるっと震える不思議な感覚。

弟さんが亡くなったのが2月、その年の12月にぼくが生まれたので、
ちょうど10ヶ月後ということになるそうだ。

普段はこんなことは言わない母親も、
今日ばかりはいつもと違う心境だったんだろうか・・。

ぼくは、母親の弟さんのことをあまりにも知らない。

でも、ぼくはひいおばあちゃんのお葬式のときに、
弟さんの部屋に残されてた大量のレコードをもらっていたから、
音楽が大好きな人だということはわかっていた。
とくにビートルズとか、その時代のロックね。

音楽が好きな自分としては、それがうれしいというのは
もちろんあるのだけど、でもそれだけじゃなくて、
自分の拠り所となる手がかりを見つけたような、
・・・やっぱりこの感覚をうまく説明できないんだけど、
とにかく不思議な気持ちになった。

ひとが「生まれ変わる」とか、まったく信じないし、
この件で信じるようになったということもないんだけど、
このことについて考えるのは自分にとって
なにか意味があることなんじゃないかと思う。

もう少し探してみよう。


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