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Talk Note NAGOYA Vol.1「Webの運営とマネタイズ」に参加した。
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- 2011-08-24 (水)
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Talk Note NAGOYA Vol.1 に参加しました。「Webの運営とマネタイズ(利益をあげるWebサイトを作るには)」という直球のサブタイトルがついているように、Web系のセミナーだけど、Webの技術論は一切なし。とはいえ、Webを仕事とする人が必ず知っておかなければならない内容だと感じました。あちらこちらで「これからのWeb業界どうなるんだろ...?」なんてささやかれている今にぴったりな内容で、セミナーが終わってから数日間、いろいろな考えが頭の中を巡ってます。
マネタイズ。簡単にいってしまうと「どうやって儲けるか」という話なので、若干二の足を踏んでしまいますが、そこはえいやっと勢いで書いてしまおう。さらっと流して読んでいただけると幸いです。
利益ベースの見積もり
見積もりは「クライアントの利益ベースで考えればいいんだ!」これは、このセミナーでの一番大きな発見です。
詳しく書くのもあれですが、馬鹿正直に「時間あたりいくら」で計算しなくてもいいじゃんということ。わかっている人からすれば当たり前の話だと思いますが、こうやってようやく気づくことってあるものです。
さらに、そのためにはクライアントのビジネスに踏み込んでヒアリングをすることが重要。また、ヒアリングする時のコツや、そこまで深く聞いたほうが逆に信頼されるという話も、大きな発見でした。
Webデザイナーは職人か?
懇親会で話題になった話。Webデザイナーははたして職人だろうか・・・?(ここでいうデザイナーは、マークアップエンジニア含む。)
正直、一昔前までのぼくは、職人でありたいと思っていました。しかし、ここのところいろいろなものを見聞きするうちに、その考えは180度変わっていました。
今の考えはこんな感じです。
もちろん職人であるべき人ももいるだろうけど、ひとにぎり。職人が必要とされるのはごく限られた世界だけではないかと思う。多くのWeb制作者は職人ではなくて、商売人にならなくてはならないのでは。少なくとも、自分の現状としては、職人になってはいけない。というかなってしまったら商売として成り立たない位置にいる。
角掛さんのセッション ハイライト
- そもそもサイトリニューアルとは、今ある問題を解決すること
- サイトをリニューアルしなくても、解決できればそれでいい。
- それは「企画の仕事」です!
- クライアントと目的 (例:売り上げをあげたい!) を共有すること
- 企画がわかるプロデューサー、ディレクターが不足している。
- 企画がわかるデザイナー、マークアップエンジニアetc.は重宝されるよ。
- 企画は木の幹。枝葉がデザイン、カラー、コンテンツ、ライティング・・・など
- 「幹」と「枝葉」がバランスよくないとダメ
- 企画の3要素。ターゲット、目的、目標。
- 現状の分析、問題点の確認が必須であり、それは数値で出すもの。
- 問題点がわかれば、それを解決するだけ!
- リニューアルのポイントはいきなり大きく動かないこと。
- クライアントのリスクとコストを最小限にする。
- 小さい改善を繰り返す。裏付けのないリニューアルは妄想です!
- 経営者とビジネスについて話せるスキルが必要。
- 目的を見失わないこと。目標は実現可能なものを。
ワークショップ
座学のあとはチームでのワークショップがありました。前提条件をもとに、リニューアル企画を考えるというもの。
チーム内でも、ほかのチームでの発表でも様々な意見がでました。ぼくはもちろん座学で学んだことをいかした解答が正解だと思いきや、「全チームいいですね〜(さっぱり)」とのこと。
個人的に押していたこと。
- 現状を把握する
- まずは小さく動く
- アクセス解析を仕込む
この辺りが重要で、制作者目線での大きな改善はするべきではないんじゃないかと思っていたのですが。。浅野先生の酷評に慣れていただけに、ちょっとものたりない講評ではありました。
高畑さんのセッション ハイライト
- ヒアリングは経営層の人を引っ張り出す必要がある。
- Webマーケターの資質とは?事業単位で問題の本質をつかむこと。Webだけではダメ。
- Webが成功していても、事業が成功していなければ、成功じゃない。
- マーケティングの4P。1.プロダクト、2.プライス、3.プレイス、4.プロモーション
- 最重要は商品力。売れない商品は、どうやっても売れない。
- 4Pの変更可が可能かを確認しておく。すべて変更可能な状態がのぞましい。
- Webの改善のみでの伸びしろはそれほど大きくない。1〜2割程度。
- 事業成功の阻害要因はどのPにあるのかを見極める。
- 低迷すると真っ先に手を打つのは商品。Webは最後の最後。
- 競合企業と横のつながりをもとう。
- 収益化に必要なのは、Webの知識やテクニックではない。
- 見えないモノを見える化する。
- 閲覧者の身になって問題を分析しよう!
- まず疑うべきなのは、商品と価格。
- よいWebサイトとは?商品力を±0で伝えるもの
- 実はWeb制作者が商品に対して意見を言ってくれるとうれしいんだよ!
- 値下げがあった場合、その人にそれだけの価値がないと思われている。
あったらいいな
高畑さんのセッションを聞いていて思いついた「あったらいいな」。
「横のつながりをもとう」の部分から来ているのですが、自分の制作しているWebサイトを、知り合いのWeb制作者の人にアドバイスをもらえる仕組み or サービス。かなりおおざっぱな思いつきですが、あったらいいと思いません?
まとめ
今回の内容は、自分も含めてWeb制作者にとっては耳が痛い話だったのかもしれません。しかし、今自分がしている仕事や、これからどうしていくべきなのかということを考えさせられるとてもよいきっかけになりました。
ここのところいろいろな勉強会に出ています。どの勉強会でも自分の中に新しい考えが入ってきて、なにかしらの変化を感じています。その中でも今回は特にインパクトがあって実践的な内容だったと思います。
勉強会後のつぶやき。
今日学んだこと。聞く力、企画力、人間力、成功に導くためのノウハウなどなど。。Web屋さんは課題が多い。
ちょっとお知らせ。静岡の本家TalkNoteの第3回目が開催されるようです。テーマはプレゼンというこれまた広くて実践的な内容ですね。締め切り間近!
▼2011/08/25追記
ちょっと思ったことがあったので追記。
利益ベースの見積もりについて
上で書いたように、言葉にしてしまえば簡単なことですが、これって、ものすごい度胸がないとできないんじゃないだろうかと、今さらながら。そのあたり、角掛さんはハンパない度胸がありそう。思い切って言い切って、あとは必死こいてがんばる。これだろうか。。
Webデザイナーは職人か?について
Web作ってる人って、押せ押せの楽天ショップや、画像べた貼りのキャンペーンサイトをあまりよくないものとして毛嫌いする傾向があると思う。という自分もそのくち。でも、今回の話を聞くと、そうすることが一番クライアントのことを考えた結果なんじゃないかとも思えてきた。
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