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「ビレバンでソカバン」と革のライダース〜曽我部恵一BANDインストアライブ
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- 2009-11-02 (月)
- 魂がふるえた
この日はすごくいい天気でした。
明日からもう11月だというのに、
9月の上旬くらいなんじゃないかというくらいの
汗ばむ陽気。
そんな天気でしたが、ぼくはこの秋に買った
分厚い革のライダースを着て、嫁と一緒にでかけました。
この日は、名古屋のビレバン本店で
曽我部恵一BANDのインストアライブ。
就活にはリクートスーツ、お葬式には礼服みたいなもんで
曽我部恵一に会いにいくんだったら、
暑かろうがなんだろうが、ライダースを
着ていかなきゃあならんだろ、と、
訳の分からない理屈をつけて出かけたのです。
地下鉄の植田駅で降りて、ビレバン本店に向かう。
途中、お洒落な下北系ガールズ&ボーイズを見かけ、
この子たちもそうなんだろな、とおもっていたら
案の定行き先は一緒でした。
午後3時前、ビレバン本店の前には人だかりができていました。
こりゃ見れないな、でも音が聴ければいっか、
と言ってたところ、一曲目が始まってほどなくして
前の人たちが腰をおろしてく。
なんてピースフルでハートフルなライブなんだ!!
大袈裟ではなく「モーゼの海が割れる話」が頭をよぎりました。
アコギ2本とベース、パーカッションという
簡易セッティングもなんのその、
すごくあったかくて、素敵で、幸せな音楽と時間が流れました。
4人の生身の肉体と、あとちょっと電気的な拡声器だけで
こんなものを作り出せるなんて、
音楽ってバンドって、やっぱりすごい…。
大きなアンプとか、高価なエフェクターとか、
場所だって、日本武道館とかじゃなくて駐車場だけど
そんなこと関係ないんですね。
ライブが終わってからはサイン会があったのですが、
ここでぼくは思いつく。
今日汗を流しながら着ていたライダースに
サインをしてもらおう、と。
なんというミーハー精神。今時アイドルの追っかけでも
思いつかないんじゃないか。
まあいいんです。
というのもこのライダースを買ったきっかけは
曽我部恵一の「虹をみたかい?」という
エッセー集を読んだからなんです。
この本の中で曽我部恵一は、ライダースがどれだけロックかを
熱く語ってるんです。しまいには、
「ライダースを着て写ってるイカスCDジャケット」
なんていうコーナーがあったりします。
この本、3回くらい読んでるんですが、
読んでるうちにだんだん欲しくなってきて、
それで今年の秋、めでたく革のライダースを買ったという訳です。
そんなこんなで、
まだピカピカのライダースの裏地にサインをお願いしたのですが、
黒い裏地に黒いペンという組み合わせで…。
若干困惑しながらも、快く書いていただきました。
上から、
ベースのケニーさん
ドラムのオータさん
ギターのトモちゃん
曽我部さん
字はほとんど見えないんですが、そんなことはまあいいんです。
そこに書いてもらった、っていう、
そのことが大事なので。
これぞ、まさにソカバンからの「プレゼント」!
ですね。
その後少しですがメンバーみなさんとお話もできて、
もう胸がいっぱいでした。
そういえば、この日はハロウィンでしたね。
帰る頃に、ほんのり月が顔をのぞかせてました。
2009年10月31日
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