「真夜中の動物園」の1曲目 (今日以来 / 中島みゆき)

ここのところ、中島みゆきの「真夜中の動物園」というアルバムがすごくよくって、しょっちゅう聴いています。アルバム全体に、悲しいイメージのフレーズが耳にとまるのですが、実はそんなことはなくて、みんなが抱える生きづらさ、不器用にしかやれない生き方を「それでいいんだよ」と、やさしく語りかけてくれるような、そんなアルバムです。

できれば全曲語りたいところですが、とりあえず1曲目「今日以来」を少し。

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アルバム「真夜中の動物園」を知ったのは例によって、ほぼ日のこのコンテンツからです。中島みゆきというミュージシャンはとりたてて好きというわけではありませんでしたが、以前このブログでも書いた「ファイト」という歌の衝撃は中学生のときなのによく覚えています。コンテンツを読みすすめていくうちに、はつらつでストレートな感じが痛快で (糸井さんとの話がこれまたいい！) ぜひ聴きたいと思うようになりました。

話は戻って、この歌をはじめて聴いたのは車の中、偶然ラジオから流れてきました。

もう愛します　今日以来　愛されたがりは罪つくり

あまりにもクラシカルな曲調には面食らったのですが、なじみやすいメロディーと単純明快なこのフレーズに、すぐに惹かれました。

この歌を聴いていると、主人公にすごく共感する、というか、はげましてもらってるような気持ちになります。

失敗ばかりの人生でした　やることなすこと　へまばかり
こけました　へこみました　なのに何にも学べてません

たぶん、この主人公の言っていることは間違っていて、こうやって間違いを繰り返していくことがひとの成長にとって大事なこと、というのはいろんなひとが言っています。

この歌を誰か別のひとが歌っていたのなら、ピンとこなかったと思います。中島みゆきというシンガーが、この主人公を堂々と歌うってことが「それでいいんだよ」「そうやって生きていていいんだよ」って、言ってくれている気がして、勇気づけられるんだと思います。

愛したがりにならなくちゃなー。

今日以来 / 中島みゆき / 2010年

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