北山耕平「自然のレッスン」の感想。すこし、もう少し前へ。

最近寝る前に「自然のレッスン」してます。

壁一枚へだてて、なにもわけのわからないひとたちと
生活している。これは自然なことだろうか？
北山耕平「自然のレッスン」より

今まで、当たり前に生きて、当たり前と思っていたことが、
実は「自然」ではないことをたくさん含んでいたなんて。

「自然でいること」ってなんだろ？

そもそも普通に生きてるわけだから、
自然に決まってるじゃん。なんて思っていたけど、
「自然でいること」とは本当はどういうことか、
そんな価値観を植えつけてくれた本。

これを読むと、いま僕らが生きているこの世の中は、
レッスン（訓練）をしないと自然に生きられないんだなー、
ということを感じます。
それどころか、自然じゃないとわかっていても、
そうせざるを得ない、そう生きていかざるを得ない、
そんな世の中なんだと。

ちょっと残念だけど、便利に暮らすことって
やっぱり自然じゃないんだよね。

とはいえこの本を読んだ後も、テレビは見るだろうし、
毎日パソコンの前にすわり続けるんだろうな。
でも、「これは自然だろうか？」
と、常に自問自答することはできるようになった。

いまの生活を もうすこしましな方に…

まえがきにはこんな文句がありました。

この本は
とりあえずいまの生活を
もうすこしましな方に
変えたいと考えているひとの
役に立つことを願って
つくられました。

ここにある通り、
自分を、現状を、世界を、
「もうすこしましな方に」
と考えている方、オススメです。

実は、受け売りなんですが…。

この本、いままでに十冊くらい買ったんだけど、
ぜんぶともだちにプレゼントしちゃった。
だからいまは手元に一冊もないけど、
もうぼくのハートに染み込んでしまってる。
曽我部恵一「虹をみたかい？」より

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