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サニーデイ・サービス「本日は晴天なり」感想。
- 2010-05-04 (火)
- 魂がふるえた
サニーデイ・サービスが再結成されると聞いたとき、正直「まあ曽我部恵一の音楽はサニーデイじゃなくても聴けるし」なんて思ってしまった。
しかしそれはとんだミステイク。
曽我部恵一の歌はソカバンやソロでも聴けるけど、サニーデイ・サービスの曲はサニーデイ・サービスでしか聴けない、ということに改めて気付かされた。
そんなサニーデイサービスの10年ぶりのNEWアルバム「本日は晴天なり」、褒めちぎりたい気持ちをおさえて、熱くならない程度に淡々と感想を書いておこうと思う。
とにかく、またサニーデイ・サービスという音楽に触れられることがほんとうにうれしい。
一曲ずつ感想を。はじめてのツイートも
一曲ずつ、はじめた時のツイートをまじえて書いてみる。
量に差があるのはご愛嬌。
1. 恋人たち
はじめてきいたときのツイート
おかえり。
どしゃ降りの日に荷物が届いた。CD を Mac に入れる。
音楽が流れ出す、すぐに「おかえり。」とつぶやいていた。
はじまって2秒で「あ、サニーデイだ」と感じられる歌。
2. Somewhere in My Heart
はじめてきいたときのツイート
都会っぽいこれぞサニーデイって曲。深い残響音ゆらゆらと。
グルーブってこういうことを言うんだろう。
スローテンポなんだけど、前ノリの淡々としたドラムに、ベースとギターが玄人のノリをだしてる。
落ち着いているけど一番ファンキーでノれる曲。
3. ふたつのハート
はじめてきいたときのツイート
優しくて力強いブルース。正統派LOVESONG。
甘い大人の恋のイメージ。 そしたら、こんな PV だった。
4. 南口の恋
はじめてきいたときのツイート
なんてかわいいうた!
鈴木慶一さんのピアノがすごくいい彩りを。
5. まわる花
はじめてきいたときのツイート
これも懐かしいサニーデイらしい曲。やさしいファンキーフォーク歌謡。
LOVE ALUBM に似た肌触り。 勝手にサニーデイ分類で PARTY 系の曲。
6. 水色の世界
はじめてきいたときのツイート
はっぴえんど風かなあ。
出だしのワンフレーズにズシンとやられる。
「ぼくの心のどこかにある水色の世界」
心の何処かに必ず雨はある。
しとしとと、それはさみしいのだけど、それは命や緑や虹をつくる。
だから「雨が顔を出しても心配しなくていいんだよ」と、優しく語りかけてくれる。
7. 五月雨が通り過ぎて
はじめてきいたときのツイート
お、ストレートなロックンロール。得意のメロウロック。
イントロがあって歌がはじまる。なんだかかなしい。
こんなにポップなのになんでかなしいんだろうと思って歌を聴いていくと、なるほど失恋の歌だ。
聴いているとなんだか切なくて泣きそうになる。でも希望にみちていて力強く前を向いている歌。
8. Dead Flowers
はじめてきいたときのツイート
古いレコードみたいな枯れた音、空気感。ギターがきらきらと悲しくひかってる。
かなしい。とにかくかなしい。歌が、楽器が全部が泣いている。
メンバーがこれは悲しい歌だってちゃんと理解して演奏しているだろうね。
楽器が感情を表現するのがすごくうまいなーと思う。
パンクロックのエイトビートにディストーションギター、ゴリゴリベースの一辺倒なものとは正反対に位置するなと。パンクは主張がまずあって、っていうのがはじまりなもんだからああいった形になったんだろうけども、楽器の表現力ってここまでできるんだと感じた。
9. Poetic Light - まよなか
はじめてきいたときのツイート
ざらざら不安な音に歌はやさしい。
夜。静かな夜。
音が情景を映し出している。
10. だれも知らなかった朝に
静かで丁寧な歌。
アルバムを通して
ききおえてからのツイート
アルバム全体をとおして歌にもギターにもベースにもリズムにも空気にも温度にもやさしさがあふれてる。ふわふわとつかもうとしてもするする逃げてくのはなんというかマボロシとか夢とかそういった類。あっという間の47分間。
サニーデイの昔のを聴くとやっぱり声が若い、ってあたりまえか。なんというか声がクール、まさに「クールな声でリンリンアイラビュー」。今は成熟した大人の声なんだけど透明感は増してる。そのへんやっぱり唯一無二。
@keiichisokabe サニーデイのアルバム聴きました。すてきなうたをありがとうございます。
サニーデイの音楽は、情景とか言葉とか物語とか季節とかそういったものをストレートに伝えてくれる。
だから素直なきもちで聴けば自然と入ってくる。
当たり前のようなことだけど、今こんなきもちにさせてくれるバンドって少ない。
もう10年も前、2000年代になってから、新しい音楽が生まれてないなんて嘆かれてたっけなー。
別に新しい手法の音楽が生まれてなかったとしても、確実にいい音楽は生まれてる。
そんなことを感じさせてくれた。
今は5月のはじめ、汗ばむ陽気。
本日も晴天だった!
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