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HCD2011 vol.3 ユーザー調査 あとから復習。

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少し前の話、6月11日のこと。HCDの理解2011[初級編Vol.3] に参加した。

その日の夜遅く、だだっととったメモから復習がてらまとめておこう。(もう流してしまってもいいのだが、メンドクサイこの性格。。)

講義

講義の中で重要だと思ったメモをここに書いておく。

評価の種類

先生からの急な振りに言葉が詰まる。言葉は知っていても言葉で言い表せないものだなあ。

形成的評価
具体的にどこがどう使いにくいかを判断する評価
総括的評価
全体として何%良くなったかという評価

なぜHCDが重要なのか?

「ユーザーのことを」と酸っぱく言っているが、なにかものを作るとき、何かをデザインするとき、「ユーザーのため」を一生懸命思って作るなんてありえない。むしろ優れたデザイナーほどユーザーのことを考えない。

ではどうするか?

それを使えるものであるか確かめるための仕組みを仕込んでおく。それがHCDの手法。

評価の手法はいろいろ

ノービスユーザーのユーザビリティーテストは、大変だけどいろいろなことがわかる。しかし、このごろは、エキスパートユーザーによる長期的な観察が重要だと言われている。

インスペクション評価 ニールセンの10項目(ユーザービリティーガイドライン)

  1. シンプルで自然な対話
  2. ユーザーの言葉で話す
  3. ユーザーの記憶負荷を最小限にする
  4. 一貫性
  5. フィードバック
  6. 出口を明らかにする
  7. ショートカット
  8. 適切なエラーメッセージ
  9. エラーを防ぐ
  10. ヘルプとドキュメンテーション

ニールセン・ノーマングループを調べたらおもしろいサイトがでてきた。今日話に出てきた黒須教授の名前もある。(覚えてないなあ。。)

U-Site - ユーザビリティの充足から、豊かなユーザーエクスペリエンスへ

NE比の補足

日本政府のWebのガイドラインでは、NE比で判断することになっている。 NE比は5倍以上は要注意。3倍程度なら、慣れればできるようになる。

人はコンテキストの中で動く。

以前は、ツリー型で分類しようとしていた。これを図書館学という。近代都市の構造は、この図書館学。しかし、最近違うんじゃないの?と言われるようになった。特に、スマートフォンの時代になって。ということは最近。

人のコンテキストは、そんなツリーで片付けられるような簡単なものではない。ツリー型の反対、セミラティス型。

人はコンテキスト(状況)の中で動く。

  • 人は頭で考えた通りには動かない。
  • 人は思ってもいない行動をとる。
  • 人は感情で行動する。
  • 感情には整然とした理論はない。
  • 感情はツリー構造ではない。

タスクの重要性

ユーザビリティーテストをするにあたって、タスクを作成するのが一番難しい。それさえできれば、あとはちょいちょい。ペルソナ・シナリオを学ぶと、それができる!

ユーザビリティーテストのよいところ

  • 行動整理データ
  • 発話データ

この二つを同時にとれるのが、ビデオを使ったユーザビリティーテストである。(この方法でしかできない)

問題がありそうなところだけを抽出したハイライトビデオ。これはプレゼン、チーム内での共有に役立つ。

テスト中、「使えなくて終わっちゃう」これもあり。大事なデータとなる。

ワークショップ

課題サイト:アスナル金山

  1. タスク作成
  2. ユーザビリティーテスト
  3. 発話データ書き起こし
  4. NE比解析
  5. 資料作成〜発表

がんばった!

資料にはこのように書いてあるが、発話データの書き起こしは時間の都合であまりできなかったように記憶している。

NE比については、1年前のセミナーでさんざん「タスクが肝」と書いておきながら、結局タスク設定の甘さから信用に足る数字ではなかった。

プレゼンでは、みんなが体験しなきゃという先生のはからいで、若い女の子が担当。

講評

以下、講評をいただいての気づきメモ。

  • エキスパートレビューからの改善点は心に響かない!ユーザー評価からの改善案じゃなきゃ。
  • ゴールが明確でないタスクはなし!あたりまえ、テストになりません。
  • タスクでお店を指定してもよかったみたい。(ex. 初めての店は不安なので、スガキヤに行く)
  • 誰にでも当てはまるペルソナはありません!でなきゃ、ペルソナ作る意味がない。
  • タスクがダメな場合、発話とインタビューから問題点を探すという発想が欲しかった。
  • 発話は、ユーザーが言っている事実だから説得力がある。
  • モノを簡単に言わない!ポストイットに書くときは、状況がわかるように!
  • グローバルナビをしっかりして、ユーザーを定義する。ますはここから。
  • プロジェクトに関わっていない人に見てもらうの大事。例えば、社内の経理、総務の方。
  • NE比の差が出たら、そこの発話をとるべし!
  • NE比っていっても、一つの指標でしかない。ただ、数字に弱い人種ってやつがいることは覚えておいたほうがいい。

ユーザーテストに便利なツール for Mac

最後に、ユーザーテストに便利なツールをご紹介。(Macですが)

動画をキャプチャしつつ、マイクから音声を拾って録画してくれるツール。

Jing

TechSmith | Jing, instant screenshots and screencasts, home

今回はこれを利用。とても使いやすい。

無料版は録画時間が5分まで。さらに、swf でしか書き出せない。

有料版は機能もいろいろ追加されるようだけど、年間14.95ドルというのが痛い。

参考:Jing | Macの手書き説明書

Copernicus

インストールしてみたものの、起動するとすぐに落ちてしまった。

参考:mac*cafe: Copernicusで動画をキャプチャー

Quick Time

OS 10.6〜 であれば、Quick Time で録画できるらしい。これが一番手っ取り早そう。

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